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四国旅行

2月25日 (5日目)

 相変わらず額が痛い。鼻水も止まらない。
 今日は高知まで。距離は70km弱かな。たいして坂もなさそうだし早くつくことができそうだ。
 朝食は、ご飯も味噌汁もおかわりできてなかなかよかった。しかし、考えてみると、普段は朝食なんて滅多に食べないのに、こういうときには毎日朝からお腹が減るのだから不思議だ。まあ、その分エネルギーを使っているのだから当然なのかもしれないけど。

 気休めにしかならないかもしれないが、ローションを額に塗って、出発。56号線に乗って、しばらく上り坂。今日は朝から元気だ。さくさく上る。と、しばらく上って、峠。七子峠(ななことうげ)という峠にさしかかった。ここまで全然たいした坂ではなかったので、峠といわれてもいまいちぴんと来ない。と思ったら、そこからの下りがすごいすごい。少し下ったあたりで自転車を押して上ってくる二人組みを見かけたが、たしかに押して上りたくなる気持ちもわかる。下り坂なのに、なかなか終わらない。延々結構急な道が続く…。
 15分くらい下ったろうか。ようやく坂が終わった。これを逆に上ったら…、、、1時間以上はかかるだろうな。昨日何時間もかけて上ってきた分を、たった15分で下ってしまったというのもすごいけど。この道を上るのは絶対いやだなぁ。上り切ったあとの下りが爽快じゃないっていうのもあるし(笑)。

 久礼あたりは町中を走った。道が結構狭かった気がする。「大正」「昭和」っていう駅が並んでいるんだそうな。ふむふむ。
 須崎で薬局に寄った。薬局なら日焼けにつけるものがあるはず。と、思って入って探してみたがそれらしいものは見つからない。店の人に聞くと、やはり季節が季節だからあまり置いていないらしい。でも、なんとか、桃の葉ローションというローションを買うことができた。「あせも 日焼け・雪焼けのほてり かみそり負け」に効くらしい。桃の葉ってどういう効果があるんだろう。うーむ。ローションに書いてある成分の表示をみると、「桃の葉抽出エキス、グリチルリチン酸ジカリウム、アラントイン」と書いてある。グリチルリチン酸ジカリウムって聞いたことあるけど、なんだっけ。CMで聞いたんやろか。
 店を出て、前にもらったコットンでローションを塗ってみた。すぐによくなるはずもないが、気分的にはだいぶ楽になった。もうすでにだいぶ排気ガスを浴びていたらしく、ローションを塗ったあとのコットンがちょっと黒くなっていた。やはり56号線、交通量が多いんだなぁ。
 須崎は今日の行程のちょうど真ん中あたりかな。でも、まだ10時半。この分だとかなり早くついてしまいそうだ。昼飯は高知で食べることになるかもしれないなぁ。そうすると高知でかなり時間があまることになるな。ろらは高知から電車に乗って「かずら橋」というところにいきたいらしい。ぼくは、桂浜にいってみたいなぁ。いったことないし。まあ、どこにいくかは高知についてから決めたらいいんだけど。

 そういえば、海が見える場所で一度休んだような気がするけど、あれはどこだったかなぁ。須崎の手前だったかな? 手元にある地図でみるかぎりでは、その日通ったなかで海に一番近いのは須崎付近だし。休んだところの近くに、琵琶湖ホテルっていうホテルがあった。んー、何が琵琶湖なのだろう。謎だ。
 須崎から先も特別何もなくだだーっと走った。路肩が狭くて走りにくいところもあったけれど、それ以外は特に問題なし。20kmくらいなにも休まずに走ってしまった。土佐で昼食をとることにした。もう高知まで10kmくらいだったけれど、トイレにいきたかったというのもあって(笑)。お腹が減っていたので結構豪勢に食べた。しばらくゆっくりして、ふう、さて、いくとしますか。
 高知もあっという間についてしまった。さーて、どうしようね。まあ、まずは、フェリー乗り場にいって切符を買っておこうか。フェリー乗り場は高知駅から南に2キロくらいだったと思う。そうそう、高知市内には路面電車が走っている。その路面電車が走っている通りをしばらく走って、途中で曲がってフェリー乗り場に到着。まだ1時半くらいだったかな。フェリーの時間は、8時過ぎ。まだまだかなり時間がある。切符を買って、さて、どうしよう。ろらはやっぱりかずら橋にいくそうだ。ぼくは桂浜にいこうかなとやっぱり思う。それじゃあ、ここは別れて一人でいくことにしようか。

 フェリー乗り場からぼくは南へ、ろらは北へ。6時に高知駅に集合ということにして、桂浜へ向かった。いらない荷物は全部コインロッカーに預けたのでだいぶ身軽になった。これならだいぶ楽に走れそうだ。桂浜の場所がよくわからないのが少し不安だが、いけばいろいろ書いてあるだろうしなんとかなるはず。途中でまたちり紙を買った。松山で買ってから一箱使い切ってしまったのだ。やっぱりもう花粉症なのかなぁ。うーむ。
 しばらく走って、トンネルにさしかかる。そこまでずっと左側を走ってきたのに、歩道は右側にしかなく、歩道のある旧トンネルを通るようにと書いてあったので、それに従うことにした。トンネルのなかの歩道は脇に柵がついていて、自転車が擦れ違えるくらいの幅があった。どうしてここまでしてあるのかちょっと不思議に思ったけれど、通学路になっているからかなぁ(帰りに通ったときにたくさんの中高生をみかけた)。
 ちょっと迷いそうになったりしながら、なんとか海までたどり着くことができた。が、桂浜はまだ。右手に海をみながらしばらく走ると、道が左にカーブして、上り坂…。浜に向かっているはずなのに上り坂…?? 結構急な坂をしばらく上って、右側に道がわかれ、さらに少し上って…、最後は下り坂。ふう、やっと桂浜に到着。駐車場は有料らしい。自転車はどうなんかな、と思いつつなかに入っていったが、なにもいわれなかった。自転車はただなのかな。よくわからないが、とにかく自転車を止めて、浜のほうに向かうことにした。
 季節も季節だし、あまり人もいないかなと思っていたのだけど、意外と人は多かった。んー、そんなもんか。どこになにがあるのかよくわからないので、人の流れについていくことにした。まず、龍馬像をみて、それから浜にいって、浜をしばらくぶらぶらしてから、ちょっと高いところに上ってしばらくぼーっと海をみて(としているあいだに1時間以上たってしまった)、土産屋をみてまわって…。
 そういえば、闘犬センターという建物があって、そこで闘犬をやっていたようだ。暇だしみていこうかな、と思ったのだけど、1500円と結構高めだったのであきらめた。みていく価値はあったかもしれないけど、どうなんだろう。うーむ、やっぱりみてくればよかったかなぁ。
 と、もう、4時45分くらいになってしまった。高知駅に6時だったから、もうそろそろ戻ったほうがいいかな。たった10キロくらいだから1時間もかからないだろうけど、高知駅の場所も知っているわけではないし、ここから戻る道も完璧に覚えているわけでもないし…(笑)。

 帰りは、まず、上り坂。結構きつい。上り切ると、今度は下り。それから海沿いをしばらく走って…、、たしかどこかから海沿いの道に出てきたんだと思ったけど、どこだっけ…? よく覚えていなかったけれど、適当に曲がったら、見覚えのあるところを通り、ちょっと安心。そこから先はちゃんと覚えていた。よかったよかった。行きに通ったトンネルをもう一度通って、そこからがまだ長い。歩道はがたがたで走りにくいから車道を走りたかったのだけど、交通量がかなり多くて無理だった。
 フェリー乗り場に向かう道の横を通って…、、あと2キロくらいだっけ? そういえばお腹が減ったなぁ。昼飯から結構たっているし、そりゃあ減りもするか。
 なんとか駅に到着。だいぶ早くついてしまった。駅で待ち合わせとはいったものの、具体的な場所をなにも決めていなかったのでなかなか見つからないかと思ったが、なんなく見つかった。自転車を止め、駅の建物のなかへ。土産ものでもみようか。

 ろらに話を聞くと、かずら橋にはいけなかったらしい。駅について時刻表をみたら、いって帰ってくるのは無理だったそうだ。それでしかたがなく、本を買って時間をつぶしていたそうだ。おお、そんなことならぼくもゆっくりしていないでさっさと帰ってきたらよかったなぁ。んー、携帯電話でももっていれば。
 適当に土産をみて、それから夕食。どこか店を探してもよかったけれど、探す気にならないくらいお腹が減っていたので、駅のなかで食べることにした。ふー、さて、フェリー乗り場にいきますか。
 フェリー乗り場に向かう途中で、「たこ焼きが食べたい」という話になって、途中のたこ焼き屋で買った。看板になにか面白いことが書いてあったような気がするのだけどよく覚えていない。んー、何と書いてあったんだったかなぁ。
 フェリー乗り場に到着。フェリーの時間まではまだだいぶある。暇だ…。フェリーの待合室はだいぶ込み合っていたので、たこ焼きは外で食べた。しかし、今日は暖かい。もう7時くらいだというのに、外にいても全然寒くない。京都もこのくらい暖かかったらいいなぁと思ったが、たぶんそんなことはないんだろうな(笑)。
 しばらく待ってから、自転車をフェリーの近くまで運んだ。ここでまたしばらく待つ。大きなトレーラーがどんどんフェリーのなかに運び込まれていく。そういえば、行きのフェリーではバイクで乗り込む人が3人いただけで自転車の人はぼくらだけだったけれど、帰りのフェリーは自転車の人が2人いた。夏とかだともう少し多かったりするのかなぁ。
 フェリーのなかは、行きに比べてだいぶ広々としていた。隅のほうに自転車を止め、客室へ。行きのフェリーは風呂に入れなかったけれど、今回こそは入りたい。荷物を置いてしばらく休んで、風呂を探すと…、、、ない。えぇぇ?? なんと、このフェリーには風呂がないらしい。んー、ひどい話だ。今日もだいぶ汗をかいたというのに。
 結局着替えることもできず、そのまま寝る羽目になってしまった。もう、どうでもいいやって感じ。ビールを買ってきて、いやなことは忘れて飲むことにした(笑)。松山で買ったつまみを食べ、どこかで買ったちーかまを食べ、窪川で買った菓子を食べ…。またビールを買って、飲んで。んー、だるくなってきた。そろそろ寝ようかな。

 なんか、暑い。どうしてだろう。なかなか寝付けない。仕方がないので冷たい飲み物を買ってきて飲むことにした。明日も大阪から京都まで走らないと行けないのだから寝ないわけにもいかないし(そういえば初日は徹夜だったっけ)。飲み物を飲んでしばらくしたら、ちゃんと眠ることができた。おやすみなさ〜い。

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