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阿蘇へ

7月30日 (6日目)

 朝。鐘の音で目覚める。なんか、寺らしい目覚め。が、時計をみるとまだ5時半…。さすがに起きるには少し早いか。

 次に起きたのはすでに8時半だった。YHのおばちゃんが子供に「もう8時半だよ」といっている声で起きた…。今日はさっさと出発しようと思っていたのにもうこんな時間とは。急いで準備して、朝食をとったのが9時ごろ。結局出発は10時少し前になってしまった。
 出発してすぐは少し曇っていたが、少し走るとだんだん晴れてきて、暑くなってきた。急いで出たせいで日焼け止めを塗っていなかった。が、面倒なのでそのまま走ることにした。朝から結構調子よく、20km/hくらいのペースで2時間くらい順調に走った。道も平坦だし、道も2車線で広く、車は結構多かったけど走りにくくはなかった。途中、大山にいく道を見つけたが、そっちの方角をみても大山をみることはできなかった。空は晴れていたが、南のほうには雲がかかっていたからなぁ…。
 米子までは意外と早くついた。そこから431号線に分岐し、境港へ向かう。みなと博会場まで、17kmくらいだったかな? 431号線も2車線だったのだけど、なぜか左側を走ってくる車が多くて歩道を走るしかなかった。歩道は走りにくいのでちょっとペースが落ちたが、まあ平均して20km/hくらいはでていたかな?
 会場にどうやってはいるのかよくわからなかったが、看板があってなんとかいくことができた。走っていると、地元のおっちゃんが自転車で走ってきていて、少し話した。なんでも、近くにテントを張ることができる場所があるそうだ。が、テントはもってないし、、、うーむ。それから、とても1日ではみられないから、何回でもみることができるパスポートを買って毎日きているそうだ。ぼくはさすがにもうくることはできないだろうし、とりあえず1日券でいいや…。

 おっちゃんのおかげで自転車置き場の場所もすぐにわかり、そこに自転車を置いて、会場へ。荷物をどうしようか迷ったが、とりあえずそのまま置いていくことにした。盗まれたら…とも思うが、全部もって歩くのは大変だ。まあ、たいしたものは入っていないし、盗む人もいないだろうと信じて。
 入場料は、2900円。う、思ったより高いな…。まあ、しかし、せっかくここまできたのだし、一応入っていくことにした。時間もないし、人が並んでいるところはすべてパスして、ざっとまわるだけ。そういえば遊園地みたいなところもあったな。ゲームができるところ、マッサージや体力測定ができるところもあった。飯を食べられるところもたくさんあったが、なんかあまり食欲もなく、やめた。あと、造幣局のコーナーで、500円玉のできるまでみたいなのをやってて、なんかよかった。そういえばパビリオンの中は涼しくて気持ちよかったな…。
 人とおりぐるっと回って、飲み物を飲んで少し休憩。そうだ。その前にカメラを買った。なにもこんなところで買わなくてもという気もしつつ…。会場のなかからでも松江YHに電話しようと思ったのだが、そういえば荷物は外だった。早めに電話しておいたほうがいいだろうし、外に出て電話するか…。しかし、2900円も出して入ったのにほとんどみていないのはなんかもったいない気もするが、ゆっくりしている暇もあまりないし、出ることにした。

 外に出て、自転車置き場のほうに向かっていると、お? 見覚えのある人が…。なんと、こんなところで河内さんと再会。ほんとにびっくり。なんでも、会場の前まできたが高いのでやめようと思ったところらしい。手は相変わらず包帯で痛そうだったが、元気そうでなにより。昨日の昼過ぎに別れてまだ1日くらいしかたっていないのになんかすごく久しぶりなような気がする。
 会場をあとにし、しばらくまた一緒に走ることにした。昨日は結局道の駅に泊まったそうだ。蚊が多くて眠れなかったらしいが…。少し北に走ると、「1万トン岸壁」という看板が…。こういう「なんじゃそら」というようなものをみると、ついそっちにいきたくなってしまうのはなぜだろう。と、まあ、そっちにいってみることにした。が…、なんもない。うむむ。もう少し先にいったらなにかあったのかもしれないが、結局途中であきらめて戻ることにした。
 その帰りに市場のようなところがあって、そこに寄った。魚とかイカとかウニとかカニとかいろいろ売っていた。いいなーと思ったけど、お金もないし、買ってももって帰れないし…。しばらくそこを見て、トイレに寄って、出発。さらに北に少し走ると、道が右にカーブして、海沿いに出た。
 ぼくは「水木しげるロード」ってところにいきたかったので、それを探したのだが、道沿いにそれらしい表示は見当たらず、人に聞いてみたが、あまりはっきりわからない。もう少し走るとやっと表示が見つかって、そっちにまがってみたが、すでにちょっと行き過ぎていたらしい。少し戻って、自転車を押してぶらぶら歩いた。妖怪の像が道に並んでいる…、いつだったかテレビで見たことがあったが、実際にくることになるとは思わなかったな…。
 しばらく歩くと、ちょうど郵便局があって、そこでお金をおろした。ふう、これでまたしばらくはなんとかなりそうだな…。

 そのあとは、431号線沿いに行こうと思ったのだが、湖(?)の中にある大根島という名前の島を通って行くことができるらしいので、そっちからいくことにした。河内さんはほかにみたいところがあるということで、そこで別れた。明日はゑびすやYHというところに泊まる予定らしいので、またそこで会うかもしれないな…。
 島にいくつもりだったのだが、なぜか迷ってしまった。いきなり行き止りだったりしてちょっと苦労した。地図を見ても細かい道はわからないから大変だ…。なんとかまあ道が見つかって島に渡ることができた。海のすぐ近くの道をしばらく走る。なにもなさそうだが、なかなかいいところだ。くねくねと曲がった道をひたすら走った。
 と、長い直線の道、その向こうに陸が見える。あれが大根島かな? 4時半ごろにどこかの郵便局の前から松江YHに電話。なんとか予約できた。ふー。明日のゑびすやYHも予約できた。よかったよかった。そこからしばらく走って、川を渡った。島に川があるのかななどと思いつつ、もう少し走って地図を見ると、実は島はとっくに通りすぎていた。大根島だと思っていたものは実はすでに対岸の松江で、それまで走っていた1つ目の島だと思っていたものが大根島だったらしい。いつのまに最初の島を通りすぎていたのかわからないが、なんだったんだろう。うーむ。
 国道431号線に合流し、しばらく走る。と、そういえば、その前にすこし行き過ぎて戻ったんだったか…。なんとか431号線に入って、YHへ向かう。まだしばらく先だ。ここから宍道湖沿いの道。ガードレールがなくて、こわい。道も狭いし。ちょっと坂を上って下り、しばらく走る…、、あれ? なんか行き過ぎたような気がする。なにか根拠があったわけではないが、なんとなくそんな気がした。が、目印もないしなんともいいようがない。地図を見ても、自分のいる位置さえわからないし。。。
 自分の勘を信じて戻ろうと思ったが、簡単には戻れない。道を渡って逆側にいかないと…。しばらく待ってなんとか渡ることができた。少し戻ると、長江町という地名を発見。そこで地図を確認すると、やはりいきすぎていたことがわかった。よかったよかった。さっき上った坂を戻ると、YHの文字…。さっき走ったときは道の逆側だったから気付かなかったのかな。そこから分岐して、最後に坂を上ってなんとか到着。ああ、また6時か…。
 風呂に入って夕食を食べて、洗濯して、日焼けにローションを塗って…。風呂はちょっと痛かったけど、なんとかつかることはできた。食堂でお茶が出る時間があって、そのときに群馬からくるまで来たというおじさんと少ししゃべった。
 夜は結構早めに寝たのかな? ちょっと記憶が曖昧だが…。

走行距離:115km/走行時間:7時間30分

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