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阿蘇へ

7 月 29 日 (5 日目)

 5時半ごろに一度目が覚めた。外は、かなり激しい雨だ。天気予報なんてあんまり当てにならんな…。まあ、台風だし、当たりにくいというのもあるのかもしれないけど。

 7時半に朝食で起きたが、そのときも雨。やはり今日も雨か…。初日が晴れていた以外はここまで毎日雨にたたられている。はやく台風の影響下から逃れたい。台風は微妙に東に進んでいるらしいのでそのうち擦れ違うことができると思うのだがなかなか…。
 気が重いが、とりあえず朝食。天気予報では、やはり雨は降るらしい。朝食を終えても雨が止む気配はない。雨となると準備もなかなかはかどらない。ちょっと準備しては外を見てため息をつき…といったような感じ。しかも昨日濡れた服がまだ乾いていないし(雨が降って湿度も高かっただろうししかたないのだけど)、Tシャツはまた今日泊まったところで洗うことにしてビニール袋にいれ、ジーパンは…、、履く以外ない。
 準備をなんとか終え、外に出たのはすでに8時半くらいだった。今日はあまり距離もないし(80kmくらいだったかな)、ちょっとくらいはゆっくりできるはず。雨が止む気配はないが、起きたときよりはまだましになってきていた。出発するなら今のうちかと思ったが、チェーンに油をさしたりしているうちにまた降ってきてしまった。
 9時ごろに、電車の時間だということで、上野君が先に出発した。そのあともまだゆっくりしていたら、YHの方におにぎりをいただいてしまった。ありがたい…。結局出発したころには10時になっていた。雨は小ぶりになってきていた。出発の直前に自転車をいれて写真を撮ってもらったっけ。

 鳥取県に抜ける前に結構きつい峠があるらしい。たしかに地図を見るとくねくねと坂を登っているのがわかる。いきなりいやな感じだが、今日はそれさえ越えれば坂はほとんどないみたいだからなんとかなるかな。坂にさしかかる前までずっとならんで走り(並走ではなく)、坂はぼくが先にたーっと走っていった。坂は長かったけれど、急ではなかった。休憩なしでずーっと登ることができた。知らないうちに峠を越えていて、少し走ると鳥取県に到着。岩見町という町だったかな。
 峠を越えるとだらだらと下り坂。そのあとは若干上ったり下りたり、だいたい平坦な道。適当に休んでお茶を買って。水筒替わりのペットボトルにお茶を移していると、二人が追い付いてきた。もう少し休んでから、さて出発。雨が降っていないからだいぶ気分的にも楽だ。雨だとどんどん憂鬱な気分になってくるから…。
 9号線と合流してからまた上り坂。ここはもうこれまでに2回走っている道だ。なんかちょっとなつかしい。この坂も結構つかれた。まあ、これを越えれば鳥取まではすぐなんだけど…。
 下りは無茶苦茶爽快だった。ブレーキなしでだーっと下っていたら、52km/hくらい出ていた。そのくらい出しているときにバスに追い抜かれたりするとかなりこわい。スピードが出ているとブレーキをかけると帰って危ないし…。でも、むっちゃ気持ちよかったっけ。

 坂を下りてすぐのところで、砂丘へいくほうへ曲がった。しばらく走って海の見えるところでしばし休憩。台風(熱低になっていたか?)が近いからか、波は結構高い。が、なかなかいいところだ。ぼーっとしばらく眺めていたい気もする。
 ま、しかし、ゆっくりもしていられないので、先へ。砂丘の近くまでいって、そこで写真をとったりしてまた少し休憩。砂丘に登ろうかどうかちょっと迷ったが、結局登らなかった。まだこれからしばらく走らないといけないし、余計な体力は使わないほうがいいかもしれないし。
 さて、出発。鳥取はすぐそこだ。鳥取ですこし買い物がしたいので、そこで別れようかと思っていた矢先…。突然、前を走っていた河内さんが転倒した。びっくりして自転車を止め、駆け寄って自転車を起こそうとすると、手が車輪とフレームのあいだに挟まっている。なんとかゆっくりタイヤを回して手を抜くことができたが、だいぶひどそうな感じだ。とりあえずぼくは自転車を支え、その間に今野君が売店にいって病院の場所を聞いてくれた。病院は結構遠いらしく、売店のおばちゃんがタクシーを呼んでくれた。
 自転車を売店のそばに移動させてしばらく休んでいると、タクシーがきた。河内さんは先にいってくれていいよというが、そうもいかないよな…。手紙を置いて先にいこうかとも思ったが、その前にYHでもらったおにぎりを食べて休むことにした。なんか、こういうときって、怪我をした本人がいちばん落ち着いていて、周りの人間は「どうしたものか」となってしまうなぁ。本人が大丈夫だというのなら大丈夫かなという気もするけど、本当に大丈夫なのか…と思ってしまう。

 売店のおばちゃんが、なかで食べてもいいよといってくれたので(というより店先でおにぎりを食べているのは逆に迷惑かもしれないが…)なかで地図をみてこれからの予定を考えながらおにぎりを食べた。そうこうしていると、河内さんが戻ってきて、骨はなんともないらしいが、結構腫れているということだった。
 どうするかしばらく考えていたが、考えている時間もあまりない。ぼくはYHに予約しているから、そこまではいかないといけないし、二人は泊まる場所を決めていないそうなので、できるだけ早く進んだほうがいいはずだし。
 少し走ったところでぼくと今野君は先にいき、そこで別れることになった。ぼくは鳥取で買い物していくことにしていたので、鳥取市街に向かうところで今野君ともお別れ。ここまでしばらく3人で走っていたので、急に一人になるとちょっと寂しい感じがした。まあ、もともと一人で走ってきたのだから元に戻っただけといえばそうなんだけど、さっきのことがあったあととなると、やはり気になってしまう。みんな無事に旅を終えられるといいな。

 鳥取駅のほうへ向かう。前に鳥取にきたときにも通った道だ。あまり懐かしいと思うところはなかったが、ちょっと見覚えのある景色という感じ。そういえば、この途中で「追廻し通り」という名前の通りがあった。なんちゅう名前だ…。店を探してしばらく走ったが、ぼくのほしい半ズボンを売っていそうな店はなかなかなかった。店のおばちゃんに聞くと、ちょっと横道に入ったところにディスカウントストアがあるらしい。トポスだったか、そんな名前の店。
 そこで、ズボンと自転車の荷台につける紐とチェーンにさす油を買った。紐はすぐに取り付けられたけど、ズボンはそこらじゃ着替えられないし、今日はあきらめてそのままいくことにした。まあ、荷物を荷台につけられただけでもかなり走りやすくなった。ここまでずっと背中にしょっていたのでしばらくは違和感があったけど、なれればどう考えてもこっちのほうが走りやすい。
 そのあたりでもう3時くらいだったかな。ゆっくりしていたからあまり時間がない。距離は…、まだあと35kmくらいある。鳥取を出るところに坂があった以外はだいたい平坦だったが、疲れのせいか結構大変だったな。時間も結構かかってしまい、YHについたのはもう6時ごろだった。すぐに風呂に入って、1日の汚れを落とす。あまり日に当たっていないつもりだったが、ちょっと日焼けしていた。朝は雨が降っていたから日焼けの対策しなかったしなぁ。
 風呂を出てから、夕食。遅くなってしまったので大丈夫かなと思ったが、ちゃんと用意してくれてあった。ありがたい。一人で食事しながら天気予報をみると、明日は晴れらしい。晴れだなんて、なんか久しぶりだな。明日は結構気持ちよく走ることができるかも知れない。まだ明日の宿は決めていないが、松江までいけたら完璧かな…。あ、あと、みなと博もみれるかな?

 そうだ。YHは、香宝寺(こほうじ)YHという名前で、お寺のなかにユースがあるっていう感じのところ。静かでなかなかいいところだ。廊下の扉がずっとあいていて、小さなあまがえるがぴょんぴょん廊下を跳びはねていた。最初みたときはびっくりしたが、一晩で何匹くらいみただろう、とにかくたくさんいた。部屋の扉にもいたし。まあ、さすがに部屋の中にはいなかったけれど。
 9時ごろに妙に眠たくなってきたが、洗濯をしないといけない。洗濯が終わるまでは寝られないし…。テレビをみてぼーっとしていると、やっと洗濯終了。そのあと乾燥機にかけて…。結局、寝られたのは11時ごろだったかな。時計をみなかったので正確な時間はわからないが…。明日は長いから早めに寝ないとな。宿が決まっていないのが少し不安だが、まあなんとかなるかな…。

走行距離:80km/走行時間:8時間

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