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阿蘇へ

旅の終わりに…

 本当に長い旅行だった。結局、24泊25日、走行距離2100キロなどというとんでもない旅行になってしまい、なんか、もう、今となってみると半分夢だったんじゃないかと思うようなことも多くある(まあ、それは、旅行を終えてから旅行記を書くまでに時間があいてしまったせいもあるのだろうけれど)。が、旅行中に書きためたメモのおかげでそのときのことを鮮明に思い出すことができ、なんだかうれしかった。いろんな風景や人が、メモを読む度に浮かんできて、あのときはああだったなぁ、このときは…などと空想しだすと、旅行記を書くことそっちのけで思い出に浸ってしまうことも何度もあった。まあ、それが旅行記を書く楽しみでもあり、また旅行をする楽しみでもあるわけだけれど。

 この旅行で一番強く思ったのは、やはり「この旅行をしてよかった」ということかな(次くらいに「また旅行にいきたい」というのがくるかもしれない)。いろんな人との出会い、いろんな経験、すべていいことばかりだったように思う。しんどかった日もあったし、雨にもたたられたけれど、それもまあ、今となっては「いい」思い出になったと思う。
 本当にたくさんの人のお世話になった。最初に思い出すのは余部で出会った、人道のことを教えてくれた彼。彼のおかげで九州にいくことができ、九州でまたたくさんの人に会うことができたわけだから。次は、浜坂で会った3人。今野君、上野君、河内さん。あの晩は本当に楽しかった。またどこかで会えるといいな。太宰府ではカースケさん。ジャグリングとパントマイムをちょっと教えてもらい、結構遅くまでビールを飲んで…。あの夜もよかった(カースケさんとは最近再会することができてとてもうれしかった)。阿蘇では、小原さん、尾崎さん、湯本さん。4人でいった温泉、次の日にいった大観峰もうれしかった…。旅の後半では、家に泊めていただいた、中川さん、くわださん、河内さん、GINさん。本当にお世話になってしまった。途中で道を教えてくれた人、YHの方、あと、旅の途中途中で電話の話し相手になってくれた尾河君、伊東君、辻石さんにも、感謝、感謝。旅行から帰ってきたときに一緒に飲みにいってくれた藤原君にも感謝。これを読んでくださっている方にも、感謝。一緒に走ってくれた自転車にも感謝。この長い旅行の間中一度もパンクしなかったタイヤにも、感謝…。
 ああ、なんか、旅行のときのいろいろな風景が頭のなかでぐるぐる回っている。夕食を食べた飲み屋とか、どこかの水田、どこかの海…、山からみた景色…、、こんなに思い出深い旅行は初めてだ。思い出しただけで、なんだか感動してしまった…。

 写真を撮ったのは本当によかったと思う。最初は写真を撮るつもりはまったくなくてカメラももっていなかったのだけど、やはり、買ってよかった。これを機にカメラが1台ほしいなと思っているのだが、まだ購入できていない。次に旅行するときまでには買っておきたいと思ってはいるが…。
 なかなか進まなかった旅行記も、なんとか今日、最終日まで書き上げることができた。が、最後のほうはちょっとメモも少なかったせいもあってだいぶ手抜きになってしまった気がする。もともと文章を書くのはあまり得意なほうでもないし、語意も少ないので、同じような表現が繰り返し出てきて読みにくかったかもしれない…。「ああ、もっと別の表現があるような気がする…」と思いつつも、言葉が出てこなくて結構苦労した。言葉でいろいろなことを表現するのは難しいなと改めて思う。

 と、まあ、こんなところでとりあえず筆を置こう。まだ書き足らなかったと思うことも若干あるような気がするが、書きたかったことはだいたい書けたと思うから。

 半分くらい自分のために書いた拙い旅行記でしたが、最後まで読んでいただいて本当にありがとうございます。

(おわり)

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