もう、10日目か。だいぶ長くなってきたなぁ。だんだん、旅にも慣れてきた感じかな。ちょっと疲れがたまってきているかもしれないけど、がんばらなければ。
6時半ごろから朝食が食べられると聞いて、その時間に起きたんだけど、事前に頼んでいた人だけで、ちょっとショック。まあ、考えてみたらそりゃあそうかという感じだな。
7時半ごろ、朝食。今日も天気はよさそうな感じだ。が、所によってにわか雨という話なので、油断はできないな。昨日みたいに突然降られることもありうるし…。そういえば一昨日も夕立ち(には早いか)に降られたんだった。
そういえば、昨日、下関のユースホステルは予約いっぱいだという話を聞いた。下関までですでに100kmくらいあるが、どうしようかなぁ。北九州にあるらしいからそこまでがんばろうかな。たぶん10kmくらい増えるだけだと思うし、なんとかなるかな。
そうだ。ユースホステルの冊子をなくしてしまっていて、ここまでは出発前に友人にコピーしてもらったものをもってきていたのだった。九州にいく予定はなかったので、九州の分のコピーはなく、YHの方に頼んだら、200円で売ってくれた。これで、なんとか九州にいくことができそうだ。
吉田松蔭歴史館というところがあるらしく、そこによっていこうかと思ったのだが、開館が9時かららしい。8時20分くらいまでYHでゆっくりして、出発。ぶらぶらしていれば9時ごろにはなるだろう。上野君と一緒にYHを出て、すぐ前の角でお別れ。ぼくはこれから九州に向かうからもうこの旅行中に会うことはないと思うが、お気をつけてっ。
しかし、今日もまた日差しが強い。このぶんなら雨は大丈夫そうだが、かなり暑くなりそうだな。
まっすぐ商店街を抜けて東へ。まだ店はほとんどあいていない。松下村塾につくと、まだ8時40分くらい。今日はYHで地図をもらってきていたのでちゃんとつくことができた。よかったよかった。写真を撮って、どこかのガイドさんの説明を聞いた。ふむふむ。ここにきて歴史館をみていこうかどうかちょっと迷ったけど、今日は結構走らないといけないし、先を急ぐことにした。出発した時間も遅かったし、今日は大変かな…。
萩市街を出ると、いりなり上り坂。かなりしんどかった…。鎖峠という峠を超えたのだが、峠の所に231mという表示があった。231mっていうのは、きついのかな?? 峠を超えると、三隅町。ってあれ? 三隅町って昨日も通ったような。おかしいな…。地図を確認してみると、たしかに三隅町。島根県にも同じ名前の町が…。ややこしいな…。一瞬、知らないうちに逆戻りしているのかと思った。
峠を超えると下り坂。トンネルをくぐり、どんどん下る。これだけ分下るんだから、やっぱり結構上ったのかなぁ。たしかにしんどかったし、そんなもんかも。三隅町から北九州YHに電話をして、予約。夕食はないそうなので、どこかで食べていかないといけないな。まあ、たぶん北九州で食べることになると思うけど。
長門市、日置町、、このあたりから、だんだん膝が痛くなってきた。やはり疲れがたまってきているのだろうか。日差しが強くて頭もぼーっとしてきた(ぼうしはかぶっているのだけど)。そのあとしばらくもずっとそんな感じで、飲み物もたくさん飲んだ(余計疲れるかもしれないけど、飲まずにはいられない…)。昼は、また食べるところがみつからず、結局店で買って、豊北町の特牛(こっとい)というところあたりの道端で食べた。そこから先もーっとして走っていたな。海水浴場には相変わらず人が多かった。どこでだったか、あまりにも暑くてかき氷を食べたりしたっけ。ふう。
下関に入ることができたときは結構うれしかったが、まだ入っただけではなんともいえない。今日は北九州までいかないといけいないのだから。。ここまで時間もだいぶかかってしまっているし、本当につくことができるのかどうかすら不安だ。
人道(関門トンネルの、人が通れるトンネル)にいきたいのだが、「山の田」という交差点で、どちらに曲がったらいいのかわからなくなってしまった。ぼくのもっている地図は道路地図だから、そういうのは全然書いていない。地元の人に聞くと、関門橋の近くだということで、そこへの行き方を聞き、それをたよりに走る。もう、5時になってしまった。
火の山公園(泊まろうと思っていたYHがある)の近くを通って、御裳川(みもすそがわ)へ。やっと人道にたどり着くことができた。よかった…。トンネルにどうやって入るのかなと思ったら、なんと、エレベーターがあった。エレベーターで下まで降りて、あとはほとんど平坦なトンネル。トンネルのなかはまあまあ快適だったかな(ちなみに、料金は、歩行者は無料、自転車は20円)。トンネルの真ん中あたりが県境で、ついに九州に到着だ。
トンネルを出たあとどっちにいけばいいのかよくわからなかったが、適当に走っていたらなんとか国道3号線を見つけることができた。3号線に入ってしばらく走ると、また今日も突然の雨。かなり激しくなってきたので、門司の区役所の前で雨宿り…。時間がないっていうのに、こんな目に遭うとは。
一緒に雨宿りしていたおっちゃんと、雨がやむまで話をした。関門橋の向こう側に電光掲示板があって、「E」「2」「↓」という文字が順番に表示されていて、あれはなにかと聞くと、なんでも潮の流れを表わしているそうだ。要するに、今の場合だと東向きに2ノットで、下向きの矢印は「だんだん流れが弱くなっている」というのを表わしているらしい。みていると、「2」が「1」に変わり、そのうちに、「E」が「W」に変わっていった。関門海峡は潮の流れが強いから、そういう表示があるんだそうだ。初めてみてちょっとうれしかったので写真を撮ろうかと思ったけど、雨でかすんでいたのであきらめた。帰りにでも撮れたらいいな。
雨がましになったところで、出発。もう時間もないし、急がないと。夕食もまだだからどこかで食べたいし。ちょっと走ったところで夕日がきれいだったから写真を撮ったんだけど、写真はあんまりきれいじゃなかったなぁ。やっぱり使い捨てカメラじゃこんなもんかな? あの夕立ちのあとの夕焼けだったからちょっと感動したんだけどな。
6時半ごろにラーメン屋に入ってラーメンを食べた。もう、暗くなってきていた。外に出るともう真っ暗で、もう、地図も見えず、道がわからない…。YHの位置もわからず、どこかで曲がらないといけないのはわかっているのだが、どこで曲がったらいいのか全然わからない。左に曲がるのはわかっているのだけど、左側は山に向かって上り坂だ…。
結局、適当なところで曲がってみると、偶然にも交番を見つけ、なんとかそこで教えてもらうことができた。なんでも、YHはかなり登ったところにあるらしい。交番で地図を見せてもらったおかげでなんとか行き方はわかり、山を登る…。かなりつらかった。ついたころにはもう汗だくで、すでに、9時になろうとしていた…。
そんな状態で到着したので、受け付けをする前に風呂に入らせてくれた。必要な荷物だけ風呂場にもっていって、まずは、風呂。ふー、今日はものすごく大変だったな…。トンネルをくぐってからそう遠くないと思っていたのだけど、甘かったようだ。結局北九州に入ってから30km以上走ったらしい。九州の地図はもっていなくて、中国四国の地図の端のほうにちょっと載っているだけだったからわからなかった。ふう、しかし、無事つけてよかった。
日焼けがちょっとひどくなってきた感じで、みずぶくれになってもうすぐ皮がむけそうな感じだ。やっぱり、一度焼いてしまうと、あとから日焼け止めを塗ってもあまり効かないなぁ。風呂で体を洗っていたら、少しむけてきた…。
風呂から上がって受け付けを済ませ、部屋にいってちょっと一休み。部屋の人と少ししゃべって、実家とかに電話をかけていると、もう11時。まあ、ついたのが9時ではしょうがないか。ふう。そういえば、種子島から来たという子供の団体がいたんだった。なにかの交流できたらしく、少ししゃべった。洗濯をしたかったんだけど、子供が列を作っていて時間がかかりそうだったので、あきらめた。しかたない、明日、しよう。それからもう少ししゃべってから、寝た。
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