|
７時に起き、カーテンをあけて外をみると、曇ってはいるが雨は降っていないようだ。風も穏やか。さっそく起きて顔を洗い、テレビをみてみると、台風は西のほう（松江あたり）に抜けたらしくこちらのほうにはあまり被害はないようだ。なんとか走れそうな感じだし、出発するならば早いほうがいい。朝食を食べて急いで準備。ユースの方に挨拶して、８時10分出発。雨もなく、風もない。
１日休んだせいか、心配していた疲れはほとんどなく、快調に走ることができた。途中から少し雨が降りだしたりしたが、気にするほどではなかった。伊根町にはだいぶ楽につくことができた。船屋というのをみていこうかと思ったのだが、雨も降っているし結局あきらめた。やはり雨の日は観光しようという気がなくなる…。今考えると見ておけばよかったかなとも思うが、またそれは別の機会にしよう。
伊根町から先、坂がきつかった。出発から30キロくらいのところで、ちょうど疲れてきていたところだったからかもしれない。
雨は降ったりやんだりでたいしたことはなかったのだが、海沿いに出る少し前あたりで突然激しくなってきた。雨をしのぐ場所もなく、自転車を止めてなんとか傘をだし、それでしばらくしのぐ。すでにずぶ濡れになったタオルをしぼって顔を拭き、ちり紙をだして眼鏡を拭き…。地図も少し濡れてしまっている。10分か20分くらいその場所で雨をしのいでいたのだが、やむ気配もなく、あきらめて先へ進むことに。風はあまりなく、車の量も少ないので、傘をさしたまま走ることにした。
そこから少し走ると海岸沿いに出た。天気がよかったら景色がよさそうなところだが、遠くは真っ白でなにも見えない。だいたい、雨が降っていて風景など見ている余裕もない。しかも、さえぎるものがないからか風がちょっと強い。傘をさして走るのは無謀かもしれない。風が強くなる度に自転車を止め、傘をしっかり押さえないと飛ばされてしまいそうだ。
トンネル（ではないけど屋根があるところ）で少し休んでいるあいだに、雨がやんできた。傘をたたみ、出発。と、また少し降ってきた。が、休んでいるわけにもいかないし、とにかく先へ。あまりひどくはなかったのでとりあえずはなんとかなった。
しばらく走ると、経ヶ岬への道があった。国道からすぐのところに岬があるのかと思っていたが、実は少し脇にそれていかないといけないらしい。時間の無駄かもしれないけど、せっかくここまで来たんだから行ってみようかなと思い、岬のほうへ向かう道へ進んだ（距離も１キロくらいだし）。と、少し下って上り坂が見えてきたところで、突然激しい雨…。風も強く、傘ではとてもしのげない。急いでカッパを出して着たが、だいぶ濡れてしまった。荷物も一応ビニール袋で包んであるが、なかに水が入ってしまっているようだ。まいったなぁ。
がんばって坂を登って岬についたが、なにもない…（ってそりゃそうかな…）。なんかラジオの放送がかかっていて喫茶店と自動販売機があるだけで、ほかにはなにもない。たぶん晴れていたら景色がきれいなんだろうけど、海は白いだけでなにも見えないし。さらに少し走ると灯台があるらしいが、それはやめて少し休憩することにした。雨はやんできて、ちょっとは落ち着くことができた。ふう。
そこから今日、明日、明後日に泊まる予定にしていた宿に電話してみたが、どれも予約いっぱい…。まだ昼前だからなんとかなると思うが、泊まる場所が決まらないというのはさすがにこわい…。一体どうなってしまうんだろう。雨もまた降ってくるだろうし。。。
雨はほとんどやんできたのでカッパを脱ぎ、ゆっくりしてもいられないので先へ進むことにした。どこかで休んだときに三木さんに電話してみると、台風の影響で鳥取に戻ることができなかったとのこと。結局鳥取でのオフは無理ということになった。台風のせいでかなり予定が狂ってしまったな。犬ヶ崎トンネルというトンネルのあたりが結構しんどかった。まだ走るのは二日目だし、長距離走るのは大変だ。
昼食は、網野町の離湖という湖のそばにある「湖はん」というラーメン屋でとった。かなり服も濡れているし、店にはいるのはちょっとどきどきする。店のテレビでは、ちょうど高校野球の京都予選の決勝戦をやっていた。平安高校と東山高校だったかな？ 隣でビールを飲んでいたおっちゃんが、「今年の平安は強い！」と言っていたっけ。（結局甲子園にいってベスト８くらいまでいったんだったっけ？）逆の隣のおっちゃんは昨日近所であった事故の話をしていたな。車が道に置いてあったポリバケツかなにかに突っ込んだという話だったと思う（このへんさすがに記憶が曖昧だ…）。
野球をみていたかったけれど、あまり時間もないし（宿を探さないといけないんだから）、２回裏が終わったところで先へ進むことにした。もう２時過ぎだったかな。
網野町で鉄道沿いの道を通ったのだが、そのあたりもかなりしんどかった。まだ結構距離があるし…。このあたりからか、道沿いにたくさん店があってメロンとかすいかとか桃とか売っていた。おいしそうだったけど、買ってもすぐには食べられないし、第一荷物になるからあきらめた。宅急便とかで送れるらしいけど、下宿に送ったとしても帰るまでに腐ってしまうだろうしなぁ。考えたら気を効かせて実家に送ったりしたらよかったかも知れないけど、そこまで考える余裕はなかったかな。
久美浜町で、城崎へいく道と豊岡にいく道に分岐。どちらにいくか少し迷ったが、豊岡のほうが大きいだろうし、豊岡にいくことにした。河梨峠を超えるとやっと兵庫県に到着。峠のあとは下るだけで、さすがに楽だった。国道から少しはずれて豊岡駅前へ向かう。駅の公衆電話で宿を探し、何箇所か電話して、なんとか宿を確保。ふー、なんとかなった。駅から結構近いところですぐにつくことができた。よかった。「あまや旅館」というところで、２食で7400円だったかな。結構部屋も広くていいところだった。
自転車をどうしようかと思ったら、「外に置いておくと濡れるでしょ」と、玄関の中に置かせてもらってしまった。すごくありがたかった。とりあえず風呂に入って、それから夕食。ああ、やっと落ち着ける。と、「ビールはどうですか？」と聞かれ、思わず「はい」と返事してしまった（笑）。疲れてビールなんか飲む余裕ないかなと思ったけど（紀伊半島のときも四国のときもそうだったし）、結局飲んでしまった。いやぁ、でも、うまいっす。
食事を終え、部屋に戻り、ぼーっとテレビをみながら旅行記のメモを書き、今後の予定を作り直した。明日は浜坂というところまでいこう。結局、寝たのは12時くらい。そういえば、高校野球は平安高校が勝っていた。
|
