出発日。今日は天橋立まで。140キロくらい。初日にしてはちょっと長めの距離だ。自転車で長距離を走るのは暗峠以来だから、実に4ヵ月ぶり。本当は6月くらいに周山街道を走ろうと思ったのだが、その時は途中で挫折したのだった。 久しぶりだからどのくらいのペースで走れるのかわからない。6月のときの感じでは、本当に140キロもはしれるのか不安なくらいだ。暑いなかを長時間走るのも大変だしとにかく早めに出発したほうがよさそうだ。前日はかなり早く(7時くらいだったか)寝て、この日に備えた。夜の11時くらいに一度起きて、準備したりなんだかんだしているうちに3時。出発は4時にしようと思っていたが、早いに越したことはない。まだ外は暗いが、京都市内ならだいたい明るいし、亀岡を過ぎるころには明るくなっているだろうし。 出発しようと自転車のメーターを見ると、なぜか表示が消えている。ボタンをいじってもなにも反応しないし、どうも電池が切れているらしい。コンビニで同じ電池を探し、2軒目で見つけ、交換。ちゃんと表示が復活し、一安心。が、時計をあわせないといけない(ほかに時計をもっていないのでメーターの時計がないと…)。時計のあわせ方なんて忘れてしまっていたが、適当にいじっていたらなんとかあわせることができた。時計は、電池を買ったコンビニの時計にあわせた。あと、自転車のタイやの径をあわせないといけないのだが、この方法は結局わからず、デフォルトのままの設定。若干距離がずれるかもしれないが、まあしかたないかな。 日焼け止めもちゃんと塗らなくては。まだ暗いけれど、走っている途中で塗るよりは最初から塗っておいたほうが確実だ。服装はTシャツにジーパン。ジーパンで走るなんていうのは、去年の夏で懲りたはずなのだが、すでにそんなことは忘れていたらしい(喉元過ぎればってやつ)。ま、結局、すぐにまた懲りることになるわけだけど。荷物はかごに入りきらず、自分でしょっていくことになった。 京都と、その西隣りの亀岡のあいだに、老ノ坂峠(おいのさかとうげ)という峠がある。北西のほうから9号線を通って京都に帰ってくると、最後に待っているのがこの峠。ぼくも鳥取からの帰りにこの坂に苦しめられた記憶がある。が、今回は出発して間もなかったせいか、それほど苦労せずに越えることができた。これで東から越えたのは3回目となった(西からは1回)。 老ノ坂峠の次は観音峠。ここに来るまでに日が昇り、だんだん暑くなってきた。峠を少し昇りかけたところに鳥取にいったときに飯を食べたところがある。ここで朝食にしようかと思ったが、峠を越えてからのほうがいいかなと、休まずに登っていくことにした。が、暑い。もうばててきた。何回も休んで、なんとか越えることができた。 途中、どこかで線路をわたるのに階段を下りないといけいところがあった。前にもこのあたりは通っているはずだが、その時には階段を下りた記憶はない。ちょうどその階段をのぼってきた小学生(だと思う)に、ほかに道はないかと聞いてみたが、どうもないらしい。あきらめて階段をおりる。下りもきついが、のぼりはもっときつい…。 この先も相変わらずしんどかった。疲れのせいか暑さのせいか、たぶんその両方ではないかと思うが、少し吐き気もする。ぼーっとしながらもなんとか走って、ようやく海についた。海は海水浴客でいっぱいだ。天橋立も人であふれかえっていた。3月に来たときとは大違い(って当り前か)。道もちゃんと平らになっていて、走りやすかった。そういえば、橋立にかかっている橋が回るのをみることができた。船が通れるように橋が回転する仕組みになっているらしい。 天橋立のユースホステルは結構高いところにあって、疲れた体にはこたえる。ユースに着いたのは、2時半くらい。意外と早くつくことができた。何時につくかわからないから夕食は頼んでいなかったのだが、こんな時間につくことができるなら頼んでおけばよかったかな。 受付を済ませ、部屋に入ってまたしばらくぼーっと。風呂に入って部屋に戻ると、同室の人が一人来ていた。聞くと、京大の人だそうだ。うーむ、世間は狭い。他に20人くらいの子供の団体が来ていて、海から戻ってくるとばたばたとさわがしかった。突然部屋を間違えて入って来たりして、ちょっとびっくりした。 夕食は頼んでいなかったので、どこかに食べにいかなくてはいけない。店がどのあたりにあるのかよくわからないので自転車で出たいところだが、またこの坂を登るのはいやなので歩いて出かけることにした。観光地だから宿はたくさんあるのだが、普通に夕食だけ食べられるような店はなかなか見つからない。橋立を渡った向こう側にはいろいろ店があるが、そこまで歩く気もしない。結局、やっとみつけたスーパーで弁当を買って橋立で海をみながら食べることにした。 |
走行距離:134km/走行時間:10時間30分 |